とても繊細で栽培が難しいカカオの木。バナナの木と共に育ちます。
カカオの木はアオギリ科(広くはアオイ科ともされている)に属する常緑高木です。
アオギリ科は、双子葉植物に属する科で、主に熱帯、亜熱帯に分布しています。
カカオの木の高さは、成長すると7~12mくらいです。
幹の太さは10~20cmくらいになります。
学名は「テオブロマ・カカオ(Theobroma cacao)です。
ギリシャ語で、「神様の食べもの」を意味します。
18世紀に植物学者のリンネが命名しました。
カカオは赤道をはさんだ南北緯度20度前後、標高約300m以内の地域でしか生息できない植物です。
中南米原産が原産といわれています。
寒さと乾燥に敏感で、気温が高く(最低気温16℃以上)、適度な湿度(年間降水量1000mm以上)がある環境でしか育たないという性質があります。
油脂分(カカオバター)が、全体の半分を占めるため、20℃以下の環境では発芽できないといわれています。
カカオの葉は風に弱く、強い直射日光を嫌うため、木が大きくなるまで日陰樹(シェイドツリー)を混植して育成します
日陰樹として一般的に利用されるのがバナナです。
カカオの木が成長して実をつけるまでには、2~3年はかかります。
もともとは植えてから10年もの月日がかかっていましたが、品種改良が重ねられて短縮されました。