インテリアとして飾ったり、プレゼントとして贈ったりできるのも、絵本の良さの一つ。
大人が読んでも、癒しや新しい発見を得られる絵本や児童書はたくさん。
大人だからこそ気づくことができる文章のリズムや美しさ、絵に込められた作家の思いがあります。
チョコレートの世界をより深めてくれる絵本と児童書をピックアップしました。
<絵本>
『ペネロペ チョコレートケーキをつくる』 アン グットマン (著) NHK出版
「リサとガスパール」シリーズと同じく、世界的なベストセラーの「ペネロペ」シリーズの絵本。
ゲオルグ・ハレンスレーベンさん、アン・グットマンさんの夫妻による絵本シリーズです。
ペネロペは、青いコアラの女の子。ペネロペが大好きなチョコレートケーキを焼き上げます。
『チョコレートがおいしいわけ』 はんだ のどか (著) アリス館
アフリカでカカオの実を収穫し、日本の工場に運ばれ、チョコレートに生まれ変わるまでのお話です。
主人公は、カカオの実の「カカ」と「ポド」。
たくさんの人がかかわり、多くの工程を経てチョコレートが作られていることを教えてくれます。
『ぎょうれつのできるチョコレートやさん』 ふくざわゆみこ (著) 教育画劇
さまざまな動物たちが登場する「ぎょうれつのできる」シリーズ。
好奇心旺盛なシマリスくんが、チョコレートの職人に出会います。
チョコレートがみんなを笑顔にすることを知り、チョコレートづくりを教えてもらうことに。
ふくざわゆみこさんは、動物たちの繊細で温もりのある絵を描く絵本作家として知られています。
何度も読み返したくなる優しい世界が魅力です。
『こねこのチョコレート』 B.K. ウィルソン (著) こぐま社
主人公のジェニーは4歳の女の子。弟の誕生日に、お母さんと「こねこのチョコレート」のプレゼントを買います。
その晩、チョコレートが気になり、眠れなくなってしまいます。
とうとうジェニーは、「ひとつくらい」と食べてしまいます。
食べたい気持ちと食べてはいけないという気持ちのジェニーの葛藤に共感するお話です。
『チョコレート屋のねこ』 スー ステイントン (著) ほるぷ出版
チョコレート屋のおじいさんと、一緒に暮らすねこのお話です。
おじいさんはねずみのチョコレートを作り、ねこはその美味しさを伝えようと、お店を飛びだしました。
ねこの、おじいさんを思う優しい気持ちに心温まる絵本です。
チョコレート菓子の数々と繊細な絵も楽しめます。
『チョコレートパン』 長 新太 (著) 福音館書店
チョコレートの池にパンが歩いてきて、チョコレートの中ににつかりました。
チョコレートパンのできあがりです。そこに次々と動物たちがやって来ました。
チョコレートパンのまねをしたらどうなるのか?
「ナンセンスの神様」とも呼ばれ、独特のユーモラスな世界観を持っている長新太さんの絵本です。
『Hot chocolate for you モカとつくるホットチョコレート』 刀根 里衣 (著) NHK出版
2年連続でボローニャ国際絵本原画展に入選した刀根里衣さん。
幻想的で柔らかい色彩が印象的な絵本作家です。
代表作の『モカと幸せのコーヒー』の白うさぎ「モカ」が主人公の絵本で、ホットチョコレートのレシピも載っています。
<児童書>
『チョコレート戦争』 大石 真 (著) 理論社
50年以上販売されているロングセラーです。
町一番のケーキ屋の看板を割ったと、身に覚えのない濡れ衣を着せられた子どもたちが、復讐を企てる冒険物語。
大人たちに立ち向かうため、チョコレートの城を盗み出す計画を立てます。
なぜ大人は信じてくれないのか。
大人が読んでも面白い、児童文学の名作です。
『チョコレート工場の秘密』 ロアルド・ダール (著) 評論社
映画『チャーリーとチョコレート工場』の原作。
チャーリーが住んでいる町に、世界一有名なウィリー・ワンカの工場があります。
働く人たちの姿をだれも見たことがない、ナゾの工場です。
5人の子供たちが招待されることになり、大騒ぎに。
ブラックジョークが効いていて、大人も楽しめる児童書です。
『アーモンド入りチョコレートのワルツ』 森 絵都 (著) 角川文庫
シューマン、バッハ、サティのクラシック音楽をテーマに、中学生を主人公にした3話の短編が掲載されています。
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」は、主人公が通うピアノ教室に突然現れた風変りなフランス人のおじさんがやって来る話です。