チョコレートの用語集

用語集

基本用語からやや専門的な言葉まで、チョコレートに関する用語集です。

 

 

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<さ行>
<た行>
<な行>
<は行>
<ま行>
<や行>
<ら行>

 

 

<あ行>

芥川製菓
1886年(明治19年)に創業したチョコレートメーカー。
1914年(大正3年)にチョコレートの製造を開始しました。

アグロフォレストリー(Agroforestry)
農業(Agriculture)と林業(Forestry)を合成した言葉で、「森を作る農業」と呼ばれています。
自然の生態系に沿って、多種の農林産物を共生させながら栽培する農法です。

アステカ文明(Aztec civilization)
メソアメリカ(現在の中央アメリカの一帯)のアステカ族が、14世紀以降メキシコ高原に築いた文明。
アステカ文明では、カカオを薬として飲料としたり、貨幣として使用したりしていました。

アンヌ・ドートリッシュ(Anne d’Autriche)
1601-1666年。スペイン王フェリペ3世の娘で、フランス王ルイ13世の王妃。
フランス王家に嫁いだ時に、フランスにチョコレートをもたらしました。

アンリ・ネスレ(Henri Nestlé)
1814-1890年。スイスの薬剤師で、ネスレ社の創業者。
1867年に、粉ミルクの開発に成功しました。
また、チョコレートを研究するダニエル・ペーターに粉ミルクを使うように勧め、1875年にミルクチョコレートが誕生しました。

イエズス会
16世紀に創立された、カトリック教会の修道会。
布教活動と共に、カカオ貿易にも関わっていました。

石屋製菓
1947年(昭和22年)に北海道で創業した製菓メーカー。
北海道の名花として有名な「白い恋人」を製造しています。

ヴァローナ( VALRHONA)
1922年にフランスで創業したチョコレートメーカー。
クーベルチュールなど製菓用チョコレートを生産する一方、一般向けの製品も販売しています。
「ブロンド・チョコレート」を発売し、ブラック、ミルク、ホワイトに続く第4のチョコレートとして注目されています。

ウイスキーボンボン(Whiskey Bon Bon)
ウイスキー入りのフォンダンをチョコレートでコーティングしたお菓子のこと。

エイジング(aging)
温度や湿度を管理しながらチョコレートを保管し、熟成させること。

エクレア(éclair)
「稲妻」という意味のフランスの伝統菓子。
棒状のシュー生地の中に、クリームを詰め、表面にチョコレート入りのフォンダンをかけます。

江崎グリコ株式会社
1922年(大正11年)創業の製菓会社。
1958年(昭和33年)に「アーモンドチョコレート」を発売、1966年(昭和41年)に「ポッキー」を発売しました。

エマルション(emulsion)
乳化のこと。「エマルジョン」とも呼ばれます。
水分と油脂が混ざり合った状態にすること。
チョコレートをつくるとき、乳化しやすいように、レシチンなどの乳化剤を加えることがあります。

エルナン・コルテス(Hernán Cortés)
1485-1547年。スペイン人の探検家。
メキシコを征服した後、アステカの主とテノチティトラン(現在のメキシコシティー)を侵略しました。
カカオをスペインに持ち帰り、カルロス1世に献上しました。

エンローバーチョコレート(enrobed chocolate)
ウエハースやビスケットなどの、一部または全体を覆うチョコレート。
「エンローブ」とは、「覆う」という意味です。

オーガニックチョコレート(organic chocolate)
使用する豆や砂糖がすべて有機で栽培されたチョコレートをいいます。
オーガニックとは、有機栽培のことです。
カカオの樹は病気や病害虫の被害も受けやすいという弱点があり、農薬が使われることもあります。

オペラ(Opéra)
パリで誕生したケーキ。
アーモンドパウダー入りのジョコンド生地とコーヒー風味のバタークリーム、チョコレートガナッシュの層を重ね、表面に金箔を添えます。

オランジェット(orangette)
オレンジやレモンの砂糖漬けを、チョコレートで包んだお菓子。

オルメカ文明(Olmec civilization)
紀元前1200年頃から紀元前後まで、メキシコ南部に栄えた文明。
オルメカ人は、カカオを最初に利用したといわれます。

 

<か行>

カカオニブ(cacao nibs)
焙煎したカカオ豆を砕いて、皮を取り除いたもの。

カカオの木
アオギリ科の高木です。
カカオポッドとも呼ばれるカカオの実の中には、チョコレートの原料となるカカオ豆が入っています。

カカオハスク(cacao husk)
カカオ豆の皮のこと。

カカオパルプ(cacao pulp)
カカオの果実に詰まった白い果肉部分。
この中にカカオ豆が入っています。

カカオビーン(cacao bean)
カカオ豆のこと。

カカオポッド(cacao pod)
カカオの木になる実のこと。ラグビーボールのような形状で、長さは15cm~30cmくらいです。

カカオマス(cocoa mass)
カカオ豆から外皮を取り除いて磨砕してできるペースト状のものをいいます。
カカオリカー(cocoa liquor)、又はチョコレートリカー(chocolate liquor)とも呼ばれます。
このカカオマスにココアバターや砂糖、乳製品などを加えて練り上げたものがチョコレートです。

カカオ豆
カカオの木になる果実(カカオポッド)の中にある種のことで、チョコレートやココアの主原料です。
油脂分であるカカオバターが全体の半分を占めるため、20℃以下の環境では発芽できないといわれています。

カカオリカー(cocoa liquor)
カカオ豆から外皮を取り除いて磨砕して出来るペースト状のもの。
チョコレート・ココアの製造工場の専門用語で、ビターチョコレートのことをいいます。
又は、チョコレートリカーと呼ばれることもあります。

カカワトル(Cacahuatl)
ナワトル語で「カカオの水」という意味。アステカで飲まれていた飲み物で、チョコレートの始まりと考えられています。
すりつぶしたカカオ豆を水で溶かして飲まれていました。

ガトーショコラ(Gâteau au chocolat)
フランス語で「焼いたチョコレート菓子」の意味。
フランスの伝統的なケーキの総称です。

ガナッシュ(ganache)
溶かしたチョコレートに生クリームを加えたり、又は温かい生クリームにチョコレートを混ぜ込んで作るチョコレートです。
トリュフの中身などに使われます。

カファレル
ピエール・ポール・カファレルが1826年にイタリアのトリノで創業したチョコレートブランド。
焙煎したヘーゼルナッツとカカオを組み合わせた「ジャンドューヤチョコレート」を1865年に開発しました。

カフェモカ(Caffè mocha)
エスプレッソをベース年、ミルクとチョコレートシロップを合わせた飲み物。
ホットもアイスもあり、生クリームをトッピングすることもあります。

株式会社明治
1906年(明治39年)に設立された明治製糖を起源とする食品会社。
「明治製菓」と「明治乳業」との事業再編により、2011年(平成23年)に社名が「株式会社明治」となりました。
1926年(大正15年)にロングセラーとなる「明治ミルクチョコレート」の販売を開始しました。

カルロス1世(Carlos I)
1500-1558年。スペイン国王であり、ハプスブルク家出身の神聖ローマ皇帝カール5世でもあります。
アステカを征服したエルナン・コルテスからカカオ豆を献上され、これがきっかけでチョコレートがヨーロッパに広がったといわれています。

カレ(Carré)
正方形をした薄型のチョコレートのこと。
「カレ」は、フランス語で正方形を意味します。

乾生花(かんせいか)
儒木の幹に直接花が咲き、結実する植物の形態のこと。
チョコレートの原料であるカカオも乾生花です。
他に、パパイヤ、ドリアンなど、熱帯の植物に多く見られます。

キャラメル(caramel)
砂糖、水あめ、生クリームなどを煮詰めたもので、チョコレートの中身に使用されます。

グアナハ(Guanaja)
中米ホンジュラスにある島。1502年に、グアナハの沖合でクリストファー・コロンブスがカカオ豆を摘んだカヌーと遭遇したといわれる場所です。

クーベルチュールチョコレート(couverture chocolate)
一般的には製菓用のチョコレートのこと。
ココアバターの含有量が多く、ココアバター以外の代用油脂は使用されないものを指します。
スイート、ミルク、ホワイトの3種類があります。

グラサージュ(glaçage)
お菓子の表面に、溶かしたチョコレートを上掛けすることをいいます。

クリオロ種(criollo)
カカオ豆の品種の一つ。
アステカの皇帝モンテスマが飲んだのもこのカカオで作ったチョコレートだといわれています。
病害に対する抵抗力が非常に弱く、栽培が困難な品種です。

コインチョコ(chocolate coins)
金紙に覆われたコイン型のチョコレート。
日本では「コインチョコレート」という名称は、ロック製菓の登録商標となっています。

コーティング(coating)
ケーキ全体をチョコレートやクリームなどで覆うこと。
カバーリングと同じ意味です。

ココア(cocoa)
ココアパウダーをお湯で溶かして、砂糖やミルクを混ぜた飲み物。
又は、ココアパウダーそのもの。
ココアには、何も加えていないピュアココア、粉乳を加えたミルクココア、砂糖、粉乳などを合わせた調整ココアがあります。

ココアパウダー(cocoa powder)
カカオマスからカカオバターを絞った後、細かく砕いて粉末状にしたもの。

ココアバター(cocoa butter)
カカオ豆を搾油して得られる油脂。
カカオ豆には約55%のココアバターが含まれています。

ゴディバ
1926年に創業。
創業者のジョセフ・ドラップスは、それまで一般的だった板チョコレートとは全く異なる、美しい形の粒チョコレートを発表しました。

コロンブス(Christopher Columbus)
1451-1506年。イタリアのジェノバ生まれといわれ探検家。
クリストファー・コロンブスの息子のフェルディナンドは、コロンブスが最初にカカオ豆と出会ったヨーロッパ人だと記録しています。

ゴンチャロフ
1923年(大正12年)に創業した洋菓子メーカー。
ロマノフ王朝の宮廷菓子職人であったマカロフ・ゴンチャロフが、ロシア革命により祖国を離れて神戸でボンボンショコラを作ったことがゴンチャロフの始まりです。

コンチング(conching)
チョコレートをなめらかにするための練り上げ工程。
ここに時間をかけることで、なめらかな口溶けと香りを引き出します。

 

<さ行>

ザッハトルテ(sachertorte)
オーストリアを代表するチョコレートケーキの一種。
アプリコットジャムを塗り重ねたスポンジケーキを、チョコレートを絡めたフォンダン(クリーム状の糖衣)で覆います。
エリザベス皇后の好物としても知られています。

シェルチョコレート(shell chocolate)
チョコレートを型に流し込み、殻(シェル)をつくり、内部にクリーム、ジャムやナッツ類などを詰め、さらにチョコレートで蓋をしたものです。
貝殻(シェル)の形をしたチョコレートは、シーシェルチョコレートと呼ばれています。

ジャンドゥーヤ(gianduja)
軽く焼いたヘーゼルナッツなどに砂糖を加えてすり潰し、さらにチョコレートを加えて混ぜ合わせたもの。
ボンボンショコラの中身などにも使われます。

シュガーブルーム(sugar bloom)
チョコレートの表面に白い斑点が生じる現象。
急激な温度変化によって起こります。
チョコレートの水分が蒸発し、砂糖が結晶化して斑点になります。

ショコラ(chocolat)
ショコラとは、チョコレートを指すフランス語です。
ショコラ」日本ではチョコレート全般を指すことが一般的です。

ショコラショー(chocolat chaud)
フランス語でホットチョコレートのこと。

ショコラティエ(chocolatier)
チョコレート専門の職人やチョコレート専門店のこと。

ショコラトリー(chocolaterie)
フランス語でチョコレート専門のこと。

ジョゼフ・ストアーズ・フライ(Joseph Storrs Fry)
1826-1913年。チョコレート四大発明の一つ、固形チョコレートを発明したイギリス人。
それまでのチョコレートはココアパウダーと砂糖をお湯に溶かした飲料でしたが、お湯の代わりに、ココアパウダーと砂糖にココアバターを加えて、固形のチョコレートを開発しました。

シングルエステート(single estate)
特定の地域で生産されたカカオだけから作られたチョコレートのことをいいます。

シングルオリジン(single origin)
特定の国で生産されたカカオ豆だけから作られたチョコレートのことをいいます。

シングルビーン(single beans)
単一品種のカカオ豆のこと。
一般的なチョコレートは、複数のカカオ豆をブレンドして製造されています。

スイートチョコレート(sweet chocolate)
カカオ豆をすり潰してできたカカオマスに、カカオバターと砂糖を加えたチョコレート。
乳製品が入らないカカオマス40~60%のチョコレートをいいます。

ソリッドチョコレート(solid chocolate)
板チョコレートに代表される、フィリング(詰め物)のない無垢チョコレートのこと。

 

<た行>

タブレットチョコレート(tablette chocolat)
板状のチョコレート。
チョコレートそのものを味わうことができる形のチョコレートです。

チョココルネ
パン生地を巻き貝のように巻いて円錐形に焼き上げ、チョコレートクリームを詰めたパン。
チョコレートを生地で包んでから焼くパン・オ・ショコラと違い、チョコレートが加熱されていないため、チョコレートがフレッシュな食感です。
チョココロネとも呼ばれます。

チョコバー
チョコレートで全面をコーティングした棒状のお菓子。

チョコラトル(chocolatl)
チョコレートの語源とされる言葉で、「苦い水」を意味します。
メキシコ先住民がカカオ豆の飲料を「チョコラトル」と呼んでいました。

チョコレート(chocolate)
カカオ豆をすり潰し、カカオパウダー、砂糖、カカオマス、粉乳、香料などを混ぜ合わせて練り上げられたもの。
「ビタースイートチョコレート」「セミスイートチョコレート」「ダークチョコレート」「チョコレートフォンダント」とも呼ばれることがあります。

チョコレートケーキ(chocolate cake)
フランスのガトーショコラ、オペラ、ブッシュ・ド・ノエル、オーストリアのザッハトルテ、アメリカのチョコレートブラウニーなどがよく知られています。

チョコレートスプレー
細くて短い棒状のチョコレート。カラフルな見た目で、トッピングなどデコレーションに使われます。

チョコレートタルト
サブレ生地の台に、チョコレートを流し入れて作るお菓子。
小さいサイズのものは、タルトレットと呼ばれます。

チョコレートドーナツ
生地にチョコレートを練り込んだドーナツや、チョコレートを上がけしたドーナツがあります。

チョコレートドリンク
温めたミルクや生クリームにチョコレートを溶かし、砂糖などを加えた飲み物。
温かいチョコレートドリンクは、ホットチョコレート、フランス語でショコラ・ショーと呼ばれます。
冷やして飲むチョコレートドリンクもあります。

チョコレートバー
棒状、又は板状のチョコレート。

チョコレートハウス(chocolate house)
1650年にイギリスで初めてコーヒーハウスが登場し、1656年にはチョコレートハウスも登場しました。
チョコレートハウスは、人々が政治や経済について語り合う社交の場でした。

チョコレートパフェ(chocolate parfait)
アイスクリームにチョコレート、生クリーム、果物などを添えたデザートです。
「パフェ」にはフランス語の「Parfait(完全な)」という意味があります。

チョコレートファウンテン(chocolate fountain)
チョコレートフォンデュのように、生クリームを加えてチョコレートが流れるところに、果物やマシュマロをからめて食べるデザート。
「ファウンテン」は噴水の意味です。

チョコレートフォンデュ(chocolate fondue)
チョコレートに牛乳や生クリームを加え、加熱して液状に溶かしたものに、果物やマシュマロなどをからめて食べるデザート。

チョコレートリカー(chocolate liquor)
カカオ豆から外皮を取り除いて磨砕して出来るペースト状のもの。
「カカオリカー」ともいいます。

ツリートゥーバー(tree to bar)
「カカオの木からチョコレートバーまで」という意味です。
カカオの木の栽培からチョコレートづくりに携わることをいいます。
「ビーントゥーバー」という言葉もあります。

テオブロマ・カカオ(theobroma cacao)
カカオの木の学名。
スウェーデンの科学者のカール・フォン・リンネが命名しました。
属名の「テオブロマ」は、ギリシャ語で「神様の食べ物」を意味します。

テオブロミン(theobromine)
カカオに含まれる成分。
独特の甘い香りを持ち、集中力や記憶力を高めたり、リラックス効果があるとされています。
「テオブロミン」の言葉は、「テオブロマ・カカオ(神様の食べ物)」に由来します。

テンパリング(tempering)
チョコレートに含まれるカカオバターの脂肪分を均一化させ、温度を調節すること。
ツヤの良い、なめらかなチョコレートに仕上げるために重要な工程です。

ドミニコ修道会
キリスト教の修道会。
1544年に、マヤ族の代表団を伴ってスペインに帰国した際に、チョコレートを王に献上したといわれています。

ドモーリ
1994年に創業。
創業者のジャンルーカ・フランゾーニ氏は、絶滅寸前だったクリオロ品種に出会い、このカカオを復活させることを使命としました。
ジャンルーカ氏がカカオを自社農園で栽培し、完成までの全工程に携わります。

ドラジェ(dragée)
アーモンドに糖衣をかけたお菓子。
アーモンド以外に、ピスタチオやリキュール、マジパン、チョコレートなども用いられます。

トリニタリオ種(Trinitario)
カカオ豆の品種の一つ。
クリオロ種とフォラステロ種を交配した品種とされています。
両品種の中間的な性質を持っていて、栽培しやすく良質なのが特徴です。

トリュフ(truffle)
フランス料理の高級食材であるトリュフに似せたチョコレート。
中央にはガナッシュが使われます。
土から掘り出したトリュフという演出のため、周りにココアパウダーがまぶされることがあります。

 

<な行>

生チョコレート
チョコレートに生クリームや洋酒などを練り込んだガナッシュそのものを味わうチョコレート。
日本では、生チョコレートと表示して販売をするための規格があります。

ヌガー(nougat)
チョコレートの中身。
砂糖、水、蜂蜜などを煮詰め、乾燥果物や砂糖漬け果物、ナッツ類を加えたものです。

ネスレ(Nestlé)
1866年にアンリ・ネスレが創業した世界最大級の食品会社。
粉ミルク製造から始まり、現在は「キットカット」などのチョコレート菓子、乳製品など製造しています。

ノイハウス
1857年にベルギーのブリュッセルに薬とお菓子を扱う店として構えたのが始まり。
3代目ジャン・ノイハウスがナッツ類に飴を絡ませたチョコレートで包んだプラリーヌを開発しました。

 

<は行>

焙煎(ロースト)
100~140℃で加熱し、カカオ豆独特の香りと風味を引き出す工程です。
コーヒー豆と異なり、カカオ豆はほとんど焦がさないようにローストされます。

ハーシー
1894年に「ハーシーココア」の発売し、ハーシーのチョコレート事業が始まりました。
周囲の広大な酪農場から新鮮なミルクを大量生産することで、購入しやすいチョコレートを提供し、世界最大級のチョコレートメーカーへと発展しました。

パレ(palet)
チョコレートを丸く絞って板状にしたもの。
「パレ」は、フランス語で「平たく小さな円形」という意味があります。

パン・オ・ショコラ(pain au chocolat)
クロワッサン生地で、棒状のチョコレートを包んで焼き上げるパン。
フランスで誕生したといわれています。

バンホーテン(Van Houten)
1815年にオランダで創業したココアメーカー。
2代目のクーンラート・ヨハネス・ファン・ハウテンがチョコレート四大発明の一つであるココアパウダーとダッチング製法を発明しました。

ビーントゥバー(bean to bar)
カカオ豆からチョコレートになるまで一貫して製造すること。

ビターチョコレート(bitter chocolate)
乳製品が入らない、カカオマスが40〜60%のチョコレートのこと。
「カカオマス」、「カカオリカー」、「チョコレートリカー」とも呼ばれます。

ファットブルーム(fat bloom)
チョコレートの表面に油脂(ファット)の結晶ができる状態をいいます。
カカオバターが分離し、表面に浮き出てきることで生じる現象です。

フィンガーチョコレート
細長いビスケットをチョコレートでコーティングしたお菓子。
指のような形状から、その名前がつきました。

フェアトレード(fair trade)
弱い立場に置かれている生産者たちを、公正な取引を通じて、経済的にも社会的にも自立できるよう支えていく貿易のしくみ。
カカオ生産国では、農薬や森林伐採による環境破壊や、子どもたちがによる過酷な労働など、多くの課題が存在しています。

フォレノワール(forêt-noire)
フランス語で「黒い森」を意味するケーキ。もともとは、ドイツを代表するケーキの一つです。
チョコレート入りのスポンジに、クリームとキルシュに漬け込んだサクランボを重ねます。

フォラステロ種(forastero)
カカオ豆の代表的な品種。
生長が早く、病気や害虫への抵抗力が強いため、比較的栽培しやすい品種です。
世界のカカオ生産量の80~90%を占めています。

フォンダン(fondant)
チョコレートの中身。
砂糖、水、水あめを煮詰め、冷やしてから練り合わせてペースト状にしたものです。
果物やリキュールのボンボンなどに使われます。

フォンダンショコラ(fondant chocolat )
生地の中にクリーム状のチョコレートが入ったチョコレートケーキ。
「フォンダン」は「とろけるような」、「ショコラ」は「チョコレート」の意味です。
「フォンダン・オ・ショコラ」や「ショコラフォンダン」と呼ばれることもあります。

不二家
1910年(昭和10年)に創業者の藤井林右衛門氏が横浜に開店した洋菓子店が不二家の前身。
1935年(昭和10年)にハート形チョコレートを発売し、1956年(昭和31年)にバレンタインセールを実施しました。

ブッシュ・ド・ノエル(Bûche de Noël )
フランス語で「ブッシュ」は「薪」、「ノエル」は「クリスマス」を意味します。
ロールケーキを薪に見立て、表面をチョコレートクリームなどで塗り、木の樹皮を模して表面に筋を付けます。

ブラックチョコレート(black chocolate)
ビターチョコレートのこと。

プラリネ(praline)
砂糖を煮詰めてカラメルを作り、ローストしたアーモンド、ヘーゼルナッツを加え、すり潰してペースト状にしたものを、チョコレートに混ぜ合わせたものです。
ドイツ語ではひと口チョコを「プラリネ」といいます。

ブルーム現象(bloom)
チョコレートの表面が白く粉がふいたようになる現象。
ブルームとは「花」や「植物の果実や葉にふく白い蠟粉」という意味です。
ブルーム現象には、「シュガーブルーム」と「ファットブルーム」があります。。

ホットチョコレート(hot chocolate)
飲むチョコレートのこと。
カカオバターの含有量が多いクーベルチュールから作られます。
ココアパウダーから作られるココアとは区別されます。

プロフィットロール・オ・ショコラ(profiteroles au chocolat)
フランスの伝統的なデザート。
小さなシュー生地にアイスクリームを詰めて、上からチョコレートソースをかけます。

ホローチョコレート(hollow chocolate)
中が空洞になっているチョコレートです。
人形や動物、卵など、形はいろいろあります。

ホワイトチョコレート(white chocolate)
カカオバターに砂糖と粉乳を加えたチョコレート。
カカオマスが使われていないため、乳白色となります。

ボンボン・ショコラ(bonbon de chocolat)
トリュフに代表される、ひと口サイズのチョコレートの総称。
フランスでは「ボンボン・オ・ショコラ」「ボンボン・ド・ショコラ」、ドイツやスイスでは「プラリネ」と呼ばれます。
中身として使われるのは、主にガナッシュ、プラリネ、マジパンなどです。

 

<ま行>

マカデミアナッツチョコレート(macadamianuts chocolate)
マカデミアナッツが入ったチョコレート。
ハワイのお土産の定番です。

マカロン(macaron)
アーモンドパウダー、泡立てた卵白、砂糖でつくった半球形の焼き菓子。
チョコレート専門店でもマカロンを販売するところが多く、生地の間にガナッシュ、マジパンを挟んだものなど、さまざまな種類があります。

マジパン(marzipan)
ローストしていないアーモンドと砂糖をひき潰して、混ぜ合わせ、ペースト状にしたもの。
ローストしていないアーモンドと砂糖を一緒にローラーにかけてペースト状にしたもの。

マストブラザーズ
2007年創業のニューヨークにあるチョコレート店。
カカオ豆からチョコレートを作る全ての工程を自社で行うビーントゥバーで製造しています。
保存料やバター、油を使用せずに、ナチュラルな素材を使ったオーガニックが特徴です。

マヤ文明(Maya civilization)
中央アメリカのグアテマラからユカタン半島にかけての地域に栄えた都市文明。
マヤ族はユカタン半島でカカオの栽培を始めました。マヤ文明から出土の壺にはカカオに関する記録が残っています。
マヤ族はカカオを貨幣や儀式での捧げものとして利用しました。

マリー・テレーズ・ドートリッシュ(Marie-Thérèse d’Autriche)
1638-1683年。スペイン王フェリペ4世の娘で、フランスのルイ14世の王妃。
チョコレートを常飲していたため、フランス宮廷にチョコレートを広めたといわれています。

マンディアン(mendiant)
アーモンドやヘーゼルナッツ、果物をトッピングしたチョコレート。「マンディアン」とは、フランス語で托鉢修道会を意味します。
もともとのトッピング素材の色は、4つの修道会の僧衣の色に由来しています。

ミルクチョコレート(milk chocolate)
カカオマス、カカオバター、砂糖の、スイートチョコレートと同じ原料に粉乳を加えたチョコレートです。

ミントチョコレート(mint chocolate)
ミント味のペーストを挟んだり、生地に練り込んだチョコレート。

ムース・オ・ショコラ(mousse au chocolat)
チョコレートムースのこと。
「ムース」は、フランス語で「泡」を意味します。

メソアメリカ(Mesoamerica)
メキシコと中央アメリカ北部の地域で、マヤやアステカなどを含む古代文明圏。
メソアメリカでは、紀元前2000年頃からカカオが栽培されていたとされています。

メリーチョコレート
1950年(昭和25年)に誕生。
1958年に日本で初めてバレンタインセールを実施しました。
2016年(平成28年)にサロン・デュ・ショコラ パリで最も栄誉あるC.C.C.アワードを受賞したトーキョーチョコレートなどのブランドがあります。

森永製菓株式会社
1899年創業の製菓メーカー。
創業者の森永太一郎は、日本で初めてカカオ豆からチョコレートをつくる一貫製造を始めました。

モロゾフ
1931年に神戸で創業した洋菓子メーカー。
1932年に、日本で初めてバレンタインデーにチョコレートを贈ることを紹介しました。

モンテスマ2世(Moctezuma II)
アステカの第9代の君主。
宮廷ではモンテスマ2世のために、カカワトルと呼ばれるチョコレートドリンクが1日50杯用意されていたといわれています。

 

<や行>

米津凮月堂
現在の「東京風月堂」の前身。日本で初めてチョコレートの加工、製造販売を始めました。
1878年(明治11年)、「かなよみ新聞」にチョコレートの広告も出しました。

四大発明
現代のチョコレートの源となった発明。
① 1828年のバンホーテン(オランダ)によるカカオパウダーの発明
② 1847年のジョセフ・ストアーズ・フライ(イギリス)による固形チョコレートの誕生
③ 1867年のアンリ・ネスレ(スイス)によるミルクチョコレートの誕生
④ 1879年のロドルフ・リンツ(スイス)によるコンチング技術の開発

 

<ら行>

レファイナー(refiner)
チョコレートを微細化するための、複数のロールで構成された装置。
レファイナーによって、チョコレート粒子の大きさを20ミクロン以下にします。

ロイズ
1983年(昭和58年)に創業のチョコレートメーカー。
「北海道の地で本場・ヨーロッパに負けないチョコレートをつくりたい」という思いで創業し、北海道当別町で、厳選した素材でチョコレートを作っています。
特に生チョコレートが人気です。

ローチョコレート(law chocolate)
焙煎したカカオではなく、48℃以下の低温で処理したチョコレート。
栄養素をなるべく自然に近い状態で食すことを目指す、ローフードの考え方に基づきます。

ロシェ(rocher)
アーモンドなどで岩のゴツゴツ感を出した一口サイズのチョコレートです。
「ロシェ」とは、フランス語で岩を意味します。

ロッテ
1948年(昭和23年)創業の製菓メーカー。
「ガーナチョコレート」などが有名です。

ロドルフ・リンツ(Rudolf Lindt)
1855-1909年。スイス出身のチョコレート職人。
1879年に、チョコレート四大発明の一つであるコンチングを発明しました。
コンチングは、チョコレートを練り上げ、なめらかな状態に仕上げる製法です。