チョコレートはカカオマスにさまざまな材料を加えるのに対し、ココアのベースはカカオマスのみ。
ココアは、ココアパウダーをお湯で溶かして、砂糖やミルクを混ぜた飲み物のことをいいます。
チョコレートと同じく、カカオの樹の種子であるカカオ豆を原料とする食品です。
途中までチョコレートの製造工程と同じ工程で製造されます。
粗く砕いたカカオ豆からシェルを取り除いてカカオニブを取り出し、ローストし、すり潰してカカオマスにするまでが共通です。
チョコレートがカカオマスに脂肪分であるココアバターや砂糖などを加えるのに対し、ココアはカカオマスからココアバターを取り出して作られます。
ココアの語源には、スペイン語の「cacao(カカオ)」が転じたとする説や、中南米のナファトル語の「cacauatl(カカオ)」が転じたとする説があります。
紀元前から、中南米の原住民がカカオを神の食料として栽培し、カカオ豆をすりつぶしてスパイスを加えたものを飲んでいました。
16世紀に南米を侵略したスペイン人によって、カカオ豆がヨーロッパに伝えられました。
さらに、19世紀はじめにオランダ人のバン・ホーテンが、カカオ豆の脂肪分を減らして、水に溶けやすい粉末ココアを発明しました。
ココアには、何も添加していないピュアココア(純ココア)、砂糖や粉乳などが混ぜ合わせられた調整ココアがあります。
また、ミルクや砂糖を加えると、ミルクココアになります。