テンパリング(温度調整)

テンパリング

テンパリングは、チョコレートならではの、重要な製造工程の一つ。

 

 

テンパリングとは、チョコレートを溶かして再び固める作業における温度調整のことをいいます。
美味しくて口どけの良いチョコレートを作るために欠かせない重要な工程です。


チョコレートに含まれている油脂(ココアバター)を安定した結晶にし、風味をよくするために行われます。


チョコレートが固体であるのは、ココアバターが結晶化しているからです。
ココアバターにはI型からⅥ方までの6種類の結晶型があります。
その種類によって安定した結晶、または不安定な結晶となります。


チョコレートの場合、ココアバターの最適な結晶型はV型です。
テンパリングは、チョコレートのココアバターをV型として結晶化させます。


チョコレートは不安定な結晶が混ざっていると、チョコレートがしっかりと固まらず、ファットブルームの原因になります。


ファット・ブルームとは、チョコレートの中の脂肪が表面に浮き出たときに起こり、表面が白く粉が吹いたようになる現象です。
不安定な結晶が混ざるチョコレートは表面がででこぼこしているため、光が乱反射して白っぽく見えます。

 


家庭でテンパリングを行う場合は、次のような方法があります。


水冷法
溶かしたチョコレートをボウルに入れ、さらに水を張ったボウルにつけて冷やす。

ブリール法
溶かしたチョコレートをマーブル台に広げて冷やす。

シード法
溶かしたチョコレートに、溶かしていないチョコレートを加えて溶かし、温度を調節する。

 

 

 

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