チョコレートのブルーム現象

チョコレートのブルーム現象

ブルーム現象は健康への影響はありませんが、風味は落ちてしまいます。

 

 

チョコレートの表面に斑点が出たり、白っぽくなったりする現象を「ブルーム現象」といいます。
ブルームとは、英語の「bloom」で「花が咲く」という意味です。


「ブルーム」または「ブルーミング」と呼ばれるこの現象は、チョコレートに含まれている脂肪分であるココアバターと砂糖が関係しています。
ブルーム現象には、「ファットブルーム」と「シュガーブルーム」があります。

 

ファットブルーム(fat bloom)

「ファットブルーム」とは、チョコレートに含まれているココアバターの結晶が変化して、チョコレートの表面が白っぽくなる現象です。
ココアバターは、25℃くらいで溶け始めます。


主なファットブルームの原因は、適切でない保存環境の温度、製作過程での不十分なテンパリング(温度調整)です。
長期保存や素材との組み合わせによって起こる場合もあります。

 


シュガーブルーム(sugar bloom)

「シュガーブルーム」とは、砂糖が要因となる、チョコレートの表面に白い斑点ができるブルーム現象をいいます。


チョコレートを冷蔵庫など低い温度の場所から暖かい場所に移すと、チョコレートの表面で結露します。
これにより、チョコレートに含まれる砂糖がこの水滴に溶け出し、水分が蒸発した後、砂糖がチョコレートの表面で結晶化します。
表面の白い斑点は、チョコレートに含まれていた砂糖です。

 


ブルームが起きてしまったチョコレートを食べても問題ありませんが、風味は落ちています。
溶かしてチョコレートドリンクにしたり、料理の隠し味などにする活用法もあります。

 

 

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